JaSST 二日目

今年のベストスピーカー

テスト構造化ツール「テストツリー」による効率的なレビュー
サマリ
 経験の少ないテスト設計者でも品質の高いテストケースが求められる。
 通常、作成したテストケースに対してレビューを行うが、
 テストケースを作成するプロセスにおいて「テストツリー」を用いたレビューを行うことで
 全体の効率化をはかった

問題
 新人の経験不足⇒レビューによるスキル向上
  現実 リリース 1回/月 レビュー 5回/月 レビュー時間 120分
    ・何度指摘しても直らない

  新人の疑問点
    ・何から始めればいいのかわからない
    ・テストをどう使うのかがわからない。(知識はあっても実践する知恵がわかない)

対策
 テストケースでなくテストケース作成のプロセスをレビュー

方法
 ベテランのテスト設計者は経験則からテストの構造を思い浮かべてテストケースを作成する。
  そこで テスト構造の図式化(「テストツリー」の作成) を行うことにする
  ・テストツリー
    テストケースの全体構造をロジックツリーの形式であらわしたもの
    作成手順
     1.テストの目的と全体構造を作成
     2.テスト全体を俯瞰してテストケースに漏れがないかレビュー
     3.テストツリーからテストケースを作成する
     4.テストツリーを酸そうしながらテストケースのレビューを行う。
    メリット
    ・順序だてて考えやすい
    ・漏れを検出しやすい
    ・全体像を理解しやすい

効果
 レビュー効率アップ
  ・見やすい
  ・検出しやすい
 新人テスト設計者のスキルアップ 
  テストツリーを作成することが熟練者の作業(頭の中)をトレースすることになる
  そうすることにより、次第に作成されるテストケースの質の向上が図れた

まとめ
 レビューは新人教育の場である。OJTにおいて如何に育てるレビューを行うのかが大切である。