平成15年度「著作物の流通・契約システム」の調査研究報告書

ELNでコンテンツ流通シンポジウムの冊子を貰ったので一応読んでみる・・・
ぁぁ、中古ソフトからいかに利益を得ようとしているか必死になって叫んでる報告書だった。

報告書p34 Bグループ補国
他方、供給者側の問題として、最初に流通するときの価格が高く、子供や若者が新品を購入しにくい状況が生じてしまっている、という点が上げられる。中古品は中古品として・・(以下略)

ここで問題の本質である既存の流通の問題を述べているのにすぐその後で

転々流通を権利者がコントロールしようとしても、著作権を根拠とした論理構成が難しい。他方、寄って立つ権利がなくとも、ビジネス上の「請求権」を構成することは実際論として可能なはず。「権利がないからうまくいかない」とばかり行っているのは甘えともとられるのではないか。法律で排他的権利が認められていて、許諾の対価を請求することが即ちビジネスモデルとなる,という構図に業界が頼りすぎているのではないか、という感じもある。

というわけで、契約でがちがちに縛って中古販売を潰しに掛かるかもしれませんね。「コンテンツ業界においては著作権者側にも課題があるのではないか」と記述しているけど、、、Cグループでゲーム流通の問題点があげられているのに対して目をつぶるんだろうね。

p42
ゲーム業界ではソフト・メーカーがハード・メーカーに販売委託し、ハードメーカーの販売網を使って流通するルールが一般化しており、その仕組みが急速には変わらない構造になっている。

思うに、ここを変えることで定価販売でない自由な販売ができるようになり、メーカーと販売店が足並み揃えて現状を改善できるはずである。「新しい枠組みが必要である」とだけしか書いてないがここにもっとページをさけよ・・あと50〜53にもゲーム業界発展の鈍化について詳細にのべてたりします。