「オープンソース化の必然性と意義」講演:末松千尋氏 京都大学助教授

  • 末松氏について

 オープンシステムについて80年後半から記述してる

  • サマリ

 オープンソースをビジネスの観点から論じてみる。

  • 内容

 -トランザクションとは、、
   非常に長いプロセス われわれの考えている取引よりさらに広い範囲がふくまれる

  --トランザクションの基本モデルは次の6つのプロセスで成り立つ
   接続⇒
   相互理解⇒
   交渉⇒
   受発注・決済⇒
   移動・組み合わせ⇒
   その他

   基本的なトランザクションはモデル化することができる。
    トランザクション例:
     XML ロゼッタネット Webサービス ebXML P2P

   オープンソーストランザクションのモデルに合わせた場合、
   交渉と受発注・決済にコストがかからない。この点は非常に有効である。
     ・オープンにすることでトランザクションが活性化
     ・一番必要な人のところにデータがあることで一番有効に生きていく

 -ライセンス形態について
  色々なライセンス形態があるとユーザーが混乱する
  デファクトスタンダード化する要因(※GPLとかGPLコンパチとか?)
   ソフト自体の普及力
   ライセンスの普及力
   著作権の権利の強さ

 -コスト低下について
   ・解決能力
   ・信頼性
   ・的確なライセンス

 -オープンソースが日本を変える潜在性
  (※ここまで大きなムーブメントになるかな?)
 ・村社会、協調は日本のお家芸じゃない?
   ⇒オープンソースは日本の考えに似ている?違う?
    ⇒今後の改善
 ・信頼を前提としない社会の問題点の提示
   ⇒信頼の縮小均衡社会 今の世の中は非信頼性社会
 ・情報量が少ない仮想空間における拘束
   アメリカ人に聞くと肯定がおおい
   日本人は新しい情報を聞いたときに否定が多いとさ
 ・関係のオープン化>競争の新陳代謝の導入
   能力がないと勝てない
 ・社会基盤としてのプラットフォーム概念の導入
   協調の基盤
    例:CELF Consume Electronic Linux Forum
     システム基盤には共通プラットフォームを利用し、上位付加価値で競争
 ・競争ルールの明示化(コミュニケーションプラットフォーム)
    市場原理が明確になり、貢献したものが認められ、残るようになる。
    Ex:中国はプラットフォームを政府が用意してその上で競争
      共通ルールの明示化など

  • QA

プロプライエタリ⇒オープンスタンダード⇒オープンソースとあるが、
オープンソースが先にあったのでは?

社会から認識してきているかという観点
ソフトはハードのおまけ(舞台にいない)⇒
ソフトは金になる(プロプライエタリ)⇒
最近になってムーブメントとしてオープンソースがビジネスシーンにでてきた

産業のなかにオープンソースが出てきたので特許問題が浮上

新しいものに取り組む心>これはスピード感覚が重要
スピードがないと乗り遅れる。ベンチャーとかがんがんやるのはアメリカの社風
とりあえず、やってみようと進む。ポジティブな方向に向くことでいいものができる。
(※いくつかはポシャルが全体で成功すれば結果よしという考えかぁ、、)



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